台北永康街_長順名茶のスタッフブログ

台北、永康街にある長順名茶の日本人スタッフによるブログです。台湾茶のおいしい飲み方から台湾のおしゃれなショップやグルメ情報までご紹介!鼎泰豊のすぐそばだから、番号待ちの間に立ち寄れます!

高山茶とは?  

今日は、当店のウェブサイトのドメインにもなっている高山茶(こうざんちゃ)についてご紹介します。

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高山茶については、地元台湾の人もよくご存じない方がいるみたいで、Yahoo知恵袋台湾版(Yahoo知識+)で、質問されている方がいました。

質問「高山茶って良く聞くけど、結局どんなお茶なんですか?

ベストアンサーの抄訳は以下の通りです。

「高山茶」は海抜をもって定義するというのが、今のところ一般的な説です。高度といっても、(製茶)業者によっては、高度800メートル以上あるいは1400メートル以上とされている場合もありますが、一般的には海抜1000メートル以上の茶園で生産されている茶葉を「高山茶」とするのが主流です。現在台湾にある茶の樹が栽培できるのは、海抜2600メートルが限度とされています。

「高山茶」という名詞は、高山(海抜の高いところ)で生産されたお茶を指す言葉で、産地を表すものではありません。海抜が1000メートルに満たない産地もなかにはありますが、そこは1000m未満でも山深い高地に属し、その茶葉は「高山気*」に富んでいます。
*高山気・・・お茶を啜った時や飲み干した際、のどの奥から口内に漂う清涼な甘みのこと。このように甘みが口内に広がることは「回甘」という。

「高山茶」は、特定の産地の茶葉を指すものではなく、「平地茶」との対比の中で用いられる概念的な名詞です。しかし、高山で良いお茶が生産されることは紛れもない事実です。

(以上、抄訳)

要するに、おおよそ海抜1000m以上の高地で生産されている茶葉を「高山茶」と呼びます。では、なぜ台湾では高地でお茶を栽培するようになったのでしょう。それは、台湾は亜熱帯に属しているため、冬でも低地はあまり寒くならず、良いお茶の生育には向かなかったからなのです。詳細は、また別の機会に「中国から如何に茶や茶文化がもたらされたか」ということとあわせてご紹介しますね。

日本茶産地の海抜は大体200m~600mのようです。日本茶には海抜についての評価基準はないようなのではっきりしたことは???

紅茶の有名な産地であるスリランカでは、海抜を三つの区分に分け、やはり最も高度が高い1200m以上が最高ランクの紅茶の産地です。
※紅茶のはなし http://yamanekotei.main.jp/annex/chawa4.html

では、中国には高山茶はあるの?という素朴な疑問が湧きますが、お茶の故郷中国でも、高山茶といえば「”台湾”の高地で生産される茶葉」と定義されています。つまり中国産の高山茶はありえないんですね。
※百度百科 高山茶 http://baike.baidu.com/view/550129.htm

ということで、今日は「高山茶」の定義についてご紹介しました。また近いうちに、高山茶の産地についてご紹介しますので、お楽しみに!

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高山茶が生まれる高地に発生する霧は高山茶の美味しさの秘密です。

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急勾配の中、茶摘をする長順名茶自社茶園のスタッフ

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